Mitutoyo M Plan Apo 5

1934年から精密測定機器を販売している総合メーカ「ミツトヨ（Mitutoyo）」の明視野用対物レンズです。このレンズは、従来の顕微鏡用対物レンズ (有限系)とは全く異なります。寸法的小型化ではないのは、抜群の光学的性能と長作動距離が得られるようにデザインされた結果です。従来の対物レンズでは難しかった段差のある被写体にもピント合わせられるように長作動距離での構造です。どのレンズも同焦距離は95mmの共通です。顕微鏡本体との接続用には、M26x0.706 (36TPI)のねじ山が施されています。

一般的に無限補正対物レンズは、明視野観察用の場合、照明光が対物レンズの光軸と平行になる同軸落射照明用のレンズが最適です。こちらの製品は、有限系デザインの対物レンズとは違い、対物レンズ単独では像を結ばないのが特徴です。無限補正対物レンズの場合は、一般的に「結像レンズ」と呼ばれることもある「補助レンズ」と一緒に利用されます。この組み合わせには、使用者が顕微鏡用光学系としての機械的/光学的鏡筒長を気にせずに利用できるという、メリットがあります。「M PLAN APOシリーズ」は、F=200mmの結像レンズとの利用を想定した光学倍率で設計されています。焦点距離の違う結像レンズを利用する場合は、光学倍率が違う大きさになりますのでご注意ください。